僕は同性愛者です。
同性を好きになることは、僕にとってごく自然なことであり、
僕の大事な性質の１つです。
でも、今までそのことをずっと隠して生きてきました。
大事な友達にも、かけがえのない家族にも･･･
自分以外のすべての人間に対して、ずっと隠し続けてきたのです。
「自分が自分であること」を否定し続け、自分を偽って生きていく中で、
ほんとの自分がどんな形だったのか、どんな色だったのか、
自分自身ですらわからなくなって･･･
自分自身を認めることができず、自分自身を信じることができず、
それ故に他人を信じることもできず･･･
ずっと一人ぼっちで生きてきたのでした。
たくさんの友達に囲まれて大声で笑いあっているとき、
大好きな友達と楽しい時間を過ごしているとき、
ものすごく嬉しくて、ものすごく満たされていて、ものすごく幸せで･･･
それでいて、ものすごく一人ぼっちだった。
＊Coming Out＊
2006年８月１日。大学のゼミ合宿の最終日。
先生に時間をもらい、22人の仲間の前でカミングアウトをしました。
自分が同性愛者であること、カミングアウトするに至った経緯、
過去から今に至るまでの葛藤や苦悩。
このメンバーなら自分を受け入れてくれるんじゃないか。
自分にちゃんとした居場所を与えてくれるんじゃないか。
そんな想いを胸に秘めて、僕はすべてをさらけ出したのでした。
みんなの前で自分の胸のうちを話していると、今までのいろんな
出来事が脳裏をよぎって、涙がとまらなくなった。
本当に自己満足的なカミングアウトだったのに、僕が泣きながら
話しているのを聞きながら、一緒に泣いてくれた人までいた。
それがなんだか嬉しかった。
ああ、僕はここにいるんだな。ここにいていいんだな。
そう実感することができた。
＊Purpose＊
このサイトを始めた理由は、僕の大事な友達に「素の自分」を知ってもらうこと。
そして、自分以外のゲイやバイの人とのつながりを作っていきたいということ。
つまりは、僕はここにいるんだよ、と声をあげたかったのです。
マイノリティは、自ら声をあげないと誰からも気づいてもらえないから。
だから、今、僕は大きな声で言いたい。
僕はここにいます。
異性愛者の人たち、それから同性愛者の人たち。いろんな立場の人たちに、
同性愛者としての僕の、いや、いち人間としての僕の、ささやかな生活を知ってもらいたい。
そして、セクシュアリティについての考え方なんかも、伝えることができればなと思っています。
ここに初めて来られた方。これも何かのご縁です。
ほんとに何もないサイトですが、このサイトを通じて、いろんな人たちと
つながっていけたらな、と僕は思っています。
何か思うところがあれば（別に思うところがなくてもいいけれど）、
気軽に掲示板やメールで僕とコンタクトをとってくださいね。
ひとつひとつの小さな出会いを大事にしながら、末永くサイトを運営して
いけたらいいなと思っています。これからもどうぞよろしくお願いします。
2005年８月1日 けい